ビックリマンのストーリーを悪魔側から考察する試み

ビックリマンのストーリーを悪魔側から考察する試みです。

開戦 無次元!

 

智道を制した天聖界は、天魔界と停戦し、聖魔連合を組んで無次元へと進軍を開始します。

無次元で待ち構える敵は異聖メディア率いる曼聖羅の創聖巡師たち。

 

しかし、天魔界の暗黒魔鬼軍は戦線を放棄し単独で撤退、リバースエンパイアに引きこもってしまいます。

 

聖戦士軍団は単独で、創聖巡師との戦いに挑む事になりました。

創聖巡師は、巨大な力を持つ超ヘッドであり、それぞれの天使がヘッドにまで成長した神帝隊を持ってしても勝負にはならないと思われました。

 

巨大な体躯と圧倒的なパワーを持つ創聖巡師に対して、不利な点とも言える身体のサイズの違いを活かした戦いを挑みます。

 

神帝隊は、俊敏な動きを見せ、創聖巡師たちを翻弄するように戦いいます。

 

つまり、

当たらなければ、どうと言うことはない。

と言うことです。

 

創聖巡師はその巨体さ故に、高い機動力を見せる神帝達にうまく攻撃を定める事ができずに、その圧倒的なパワーを活かせない状況でした。

 

しかし、この状態のままでは戦局は動きません。

これを打破し得る可能性のあるヘッドロココの復活には、積星を第三エリア無次元へ運必要があります。

しかし、その無次元への侵入には絶対壁が立ちはだかります。

 

このままでは有利なのは創聖巡師たちです。

いつか神帝たちの動きも鈍り、そこに創聖巡師の圧倒的な一撃をもらえば、そこで終わりです。

 

この状況を打破するヒントは、智道で得た源片禄(ルーツ・パーツ・メモリ)の1つにありました。

 

離層を打破する総郡理動に大聖波が起こり生!!(ライブ0

 

神帝隊が創聖巡師と戦っている間、聖戦士軍団は理力を結集していました。

そして、そこにヘッド化した6神帝の理力を合わせ、大聖波と呼ばれる大きな波として、絶対壁に放ちました。

 

この波は、2人の創聖巡師、怪奇インカと怪奇ミロクが作った絶対壁を飲み込み、消し去ったのです。

 

これにより、無次元への道をこじ開け、積星は無次元へ運ばれたのです。

天使たちの待ち侘びた瞬間が訪れました。

 

曼聖羅の動向をいち早く察知し、行動を起こしていた2人の女神が接触します。

さらに2人は積星に聖触を開始します。

聖神ナディアの持つ創爛漫棒(そうらんまんスティック)と愛然かぐやの真田守帯がクロスさせ、重聖架となります。

輝く聖星(セイントスター)として、光を増した積星を、重聖架からの光が包み込みます。

 

聖神ナディア、愛然かぐや 2人の女神のパワーが積星に注がれ、その中からアンドロココが誕生しました。

 

指揮上がる天使たち。

戦力的にもアリババ神帝こそ欠けたものの、神帝隊は天聖界を飛び出した時から大きなパワーアップをなしています。

 

絶対壁が無くなり、無次元を見渡すと、天使たちは築き上げられる第二曼聖羅をみます。

聖梵インダストにより曼枢系はすでに無次元の地に根を張り、ハチス形態と呼ばれる中心部の周辺には蓮の花びらような壁が築かれていました。

第二曼聖羅が完成した時、この花びらが開くとされています。

 

曼聖羅側としては、絶対壁を破られ、将来の第二曼聖羅となる無次元への侵入をも許してしまいました。

そこで、創聖巡師たちも作成を変更します。

こちらも奥の手をも使って、総力をあげて天使の撃退にかかります。

 

創聖分霊幻身(そうせいぶんれいげんみ)

 

あまりのサイズの違いにより、天使たちに攻撃を定める事ができなかった創聖巡師たちは、体のサイズを天使たちと同様までに縮小。

的確に狙いをつける作戦に出ます。

パワーや質量を落とさないまま、サイズを縮小したのであれば、この密度で繰り出される攻撃は凄まじい事になります。

 

さらに、各創聖巡師たちの特徴を備えた天使たちが、出現したのでした。

怪奇ミロクからは、

離断鬼神

時番主(タイムキッパマン)

怪奇ムガルからは、

ほどほど観音

デクノ王

怪奇インカからは、

ジュピター坊

日像殿

フラダンクィーン

さらに、聖梵インダストから

大鐘神

が出現します。

 

これは、創聖巡師の因子をコピーして生み出された天使たちでした。

離断鬼神の顎には、聖梵ミロクのシャードーバードがあります。

その目は聖梵ミロクの目をしています。

時番主の顔には、怪奇ミロクのジャ梵蛇冠(ジャボンジャコロネット)の影があります。

また、その左目の横にはミロクの目があります。

ほどほど観音の顔は、仮面のような顔の下に聖梵ムガルの顔が見えます。

デクノ王の頭には、怪奇ムガルのジャ梵冠(ジャボンコロネット)があり、その顎には、創奇袋(そうきたい)があります。

ジュピター坊は、怪奇インカの顔をした杖を持っています。

さらに、あごヒゲには、聖梵インカの顔が浮かんでいます。

日像殿には、怪奇インカの顔が現れています。

フラダンクィーンの顔には、ほどほど観音と同様に仮面のような顔の下に、聖梵インカの顔が見えます。また、その左手には、聖梵インカの羅配扇(らはいせん)が握られています。

大鐘神には、聖梵インダストの眼が伸びています。

また、右手には、聖梵インダストの杖が握られています。

 

曼聖羅の戦力はこれだけではありません。

曼聖羅の若神子とも言えるエリート天使たちも参戦します。

創聖童鬼と呼ばれる天使たちでした。

 

聖羅両軍戦う戦場に聖羅嵐が荒れ狂う中、曼聖羅の軍師とも言えること波涛明王が現れます。

さらには、曼聖羅の悪魔やお守りもこの戦いに参戦します。

絶対壁が破られた曼聖羅側は、総力を集め、聖戦士軍団に戦いを挑みます。

 

ただ、この曼聖羅の悪魔の中に、1体の悪魔が紛れていました。

 

スーパーノロ

 

その口の中にはあの悪魔の目が輝いています。

ワンダーマリア

 

ここで少しワンダーマリア側から状況を見直します。

まず、ワンダーマリアは天聖界に先駆けて次界に侵攻していました。

第一エリア、第二エリアを支配下に置き、さらに次界最新部に向けて侵攻を続けていました。

そんな時、天聖界による次界への侵攻が始まり、次界第一エリア、第二エリアのワンダーマリア配下の暗黒魔鬼軍と聖戦士軍団が戦っている最中に、創聖巡師たちが到着。

次界の第三エリアの占領を開始します。

 

次界を支配したいワンダーマリアにとって、この曼聖羅の侵攻は大いなる脅威です。

前回の動画の考察で、魔統ゴモランジェロをリバースエンパイアへ撤退させたのは、戦力ダウンを避けるためのワンダーマリアの指示と考察しました。

 

ただ、撤退させたのは良いですが、それだと曼聖羅側の情報収集が難しくなります。

そこで、ワンダーマリアは自身のプロト般若リングを悪魔に偽装させて戦場に送り込む事で情報収集をしたのでした。

 

また、そんな彼女と合流しようとする悪魔の姿がありました。

 

デカネロン

 

しかし、第一エリア次動ネブラを撤退した頃には、第三エリアの創聖巡師がすでに進軍し、絶対壁を築いていました。

デカネロンは、突然変異翼(ミューテーションウィング)を魔動させ、これを飛び越えて、ワンダーマリアを目指していました。

 

さて、話は無次元の戦闘に戻ります。

総力を結集した曼聖羅軍は非常に手強く、その中でもやはり創聖巡師たちの力は圧倒的です。

そこで、神帝隊はこの創聖巡師たちを抑える作戦に出ます。

その戦いのヒントは、やはり源片録にありました。

 

異な聖神の下に集う隠子対は一六角星包囲型(いつヘクサゴンスターサラウンドモデル)

 

ヤマト爆神を筆頭とした6神帝は、怪奇ミロクを中心に六芒星の形に陣形を整えます。

この攻撃によって、完全に怪奇ミロクを封じ込めます。

 

しかし、創聖巡師はまだ2人います。

2人の女神からのパワーを受けたアンドロココは流石に強く、創聖巡師たちと打ち合います。

しかし、アンドロココ1人に対し、残る創聖巡師は2人。

これを支えたのは、なんと天地球からの援軍ソルジャンキーでした。

戦闘に不向きと言われるお守りでありながら、超強力な創聖巡師と戦います。

天地球で愛然かぐやの元で育ち、天使たちをパワーアップさせたジェラ珍抗体からパワーを得ていたソルジェンキーは、この厳しい戦場で抜群の活躍を見せます。

 

しかし、創聖童鬼たちも健在で、軍師波涛明王が指揮する曼聖羅軍はまだまだ強力で、天使たちの突破を許しません。

 

彼らには戦う理由があります。

すでに曼聖羅は滅亡寸前でした。

 

時番主がそのタイムリミットを刻んでおり、帯衝刻がそれを知らせる鐘を鳴らし続けていました。

ただ、そんな中でも、曼聖羅のお守りは何故かこの戦いに消極的でした。

 

 

一方、前線の味方の活躍に守られ、聖梵インダストによる第二曼聖羅は造作は着実に進んでいきました。

そして、ついに曼聖羅側の念願はかないます。

第二曼聖羅は完成、蓮の花びらような壁が開かれていきます。

 

聖戦士軍団に動揺が走ります。しかし、さらなる衝撃を聖戦士軍団は受けてしまいます。

第二曼聖羅の完成を受け、曼聖羅の女神 異星メディアが無次元上空に降臨したのでした。

 

完全に絶望的な状況です。

が、アンドロココの目は決して諦めてはいませんでした。

 

To be Continued

ここから考察です。

 

聖戦士軍団(天聖界)と曼聖羅との戦いが始まった訳ですが、この戦いを曼聖羅側から見てみましょう。

 

曼聖羅には戦う理由が2つあると思うんですよね。

1. 曼聖羅の滅亡

2. 聖神ナディアへの感情

 

1の曼聖羅の滅亡は、曼聖羅最大の課題であり、これを解決するには、とにかく新しい土地に移住するしかありません。

2の聖神ナディアへの感情については、VOL.1の動画で触れましたが、源層会を追われた事を恨みを晴らす時が来たという事でしょうか。

 

しかし、曼聖羅の新しい移住先は、VOL●で動画にしましたが、曼作弓によってその場所は決められました。

つまり、曼作弓を放った時点では、聖神ナディアへの復讐心は存在せず、純粋に移住先を探したと思われます。

その結果が、聖神ナディアの作った世界だった異聖メディアの心情はどうだったでしょうか?

 

聖神ナディアの恨みを晴らすのが目的であれば、侵攻は次界が滅びるタイミングでなくても良いのかなと感じます。

曼聖羅を築き、潤源暦を迎えるまでは、曼聖羅で穏やかに暮らしていて、さらに次の移住先の選定も曼作弓に行わせている事を考えると、曼聖羅はここまで聖神ナディアの世界への侵攻など考えていなかったようにも見えます。

 

曼作弓は、次界に到達したもの以外にも放たれていて、次界を見つけるより先に、他のエリアに放たれた曼作弓が移住先を見つけていたらどうでしょうか?

 

曼聖羅は聖神ナディアの世界に侵攻したでしょうか?

 

侵攻のために国力増強を行なっていて、先に曼聖羅が滅びの時を迎えてしまったのであれば、満を持して侵攻を開始したかもしれません。

 

逆に、この動画では、

穏やかに暮らしていた異聖メディアは、曼作弓が聖神ナディアの治める次界を選定してしまっために、その胸の奥底で眠っていた暗い復讐心を燃え上がらせてしまったのではないかと考察します。

 

聖神ナディアが、この時点での異聖メディアの次界侵攻をどう見ていたかは、また別途、考察を上げたいと思っています。

想定外の早い侵攻で、急いでロココを復活させなくてわっと焦った対応だったのではないかと感じています。

これはまた後日。

 

次回は、無次元での戦い決着。