ビックリマンのストーリーを悪魔側から考察する試み

ビックリマンのストーリーを悪魔側から考察する試みです。

(仮)智道への進軍

次界第一エリアである次動ネブラを制した聖戦士軍団は、ヘッドロココの魂とも言える積星を追って、第二エリアである智道へ進軍します。

ヤマト爆神を次動ネブラに残し、5神帝を中心として再結成された聖戦士軍団ですが、智道進軍に際し、頼もしい援軍が到着します。

新たに軍団のリーダーに抜擢された5神帝を盛り立てるためか、5神帝と同郷の天使たちである増力帝徒(パワーアップていと)と呼ばれる天使たちでした。

 

神帝男ジャックの故郷である聖遊源から同源士吉福。

同源士吉福は、吉福神がパワーアップした姿です。

牛若神帝の故郷である聖霊源から桃太郎同源士。

桃太郎同源士は、桃太郎天使がパワーアップした姿です。

また、螺エリアでゴードン師 好戦魔を打ち破った神桃士の兄にあたります。

神帝ピーターの故郷である聖幻源から同源士男キホーテと同源士アラー5斗。

同源士男キホーテは男キホーテ王がパワーアップした姿です。

同源士アラー5斗はアラー神斗がパワーアップした姿です。

神帝フッドの故郷である聖豊源から同源士レッド頭巾。

同源士レッド頭巾はレッド頭巾王がパワーアップした姿です。

一本釣神帝の故郷である聖界源から縁縄同源士と同源士無煙。

縁縄同源士は縁縄如天がパワーアップした姿です。

また、ヘラクライストに理力を注入した静女天とは姉妹になります。

同源士無煙は無煙仏がパワーアップした姿です。

 

一方、智道は、激しい気流が流れ込む気候の厳しいエリアでした。

厳しい気候にエリア内は荒廃しており、そこに5つの超巨大なクレーターが存在しています。

 

先に智道へたどり着いた積星は、ここで5つに分裂。

5つのクレーターにそれぞれのカケラは向かっていきます。

その中で、この5つのカケラは、それぞれがスピルーツと呼ばれる生体に変化をしていったのでした。

 

積星を追う5神帝も、5つのクレーターの探索に向かいます。

この5つのクレーターは、神帝たちの故郷を関する名前がそれぞれついていました。

5神帝たちは、増力帝徒を伴い、それぞれの故郷の名前を冠するクレーターに侵入していきます。

 

しかし、このクレーターは、次界に先行していた悪魔がすでに占拠。

それ故か、このクレーターも魔孔(デビルクレーター)と呼ばれていました。

 

第二エリアを統治していたのは、ワンダーマリア配下の魔統ゴモランジェロでした。

魔統ゴモランジェロは、そのモグラのような姿と爪を存分に活かして、智道の地下を掘り進め、地下帝国であるリバースエンパイアを築いていました。

 

魔孔への神帝隊および未知なる敵の接近を察知した魔統ゴモランジェロは、配下の悪魔たちに命令します。

 

牛若神帝は、魔霊孔へ積星の探索に向かいます。

魔霊孔へ飛んでいった積星は、スピルーツ「自安(じゃん)」に変化しており、牛若神帝はスピルーツ「じゃん」を手にします。

そこで牛若神帝は、聖霊牛若に変化を遂げます。

 

一方、神帝男ジャックは、魔遊孔へ積星の探索に向かいます。

魔遊孔へ飛んで行った積星は、スピルーツ「ギャル」に変化、神帝男ジャックはスピルーツ「ギャル」を手にします。

神帝男ジャックは、聖遊男ジャックに変化を遂げます。

この姿は、神帝男ジャックの際に装備していた武装が解除されており、無防備聖体と呼ばれます。

 

神帝ピーターは、魔幻孔へ積星の探索に向かいます。

魔幻孔へ落ちた積星は、スピルーツ「ウニフ」に変化しており、神帝ピーターはスピルーツ「ウニフ」を手にします。

そこで神帝ピーターは、聖幻ピーターに変化を遂げます。

 

神帝フッドは、魔豊孔へ積星の探索に向かいます。

魔豊孔へ落ちた積星は、スピルーツ「ウビット」に変化しており、神帝フッドはスピルーツ「ウビット」を手にします。

そこで神帝フッドは、聖豊フッドに変化を遂げます。

 

一本釣神帝は、魔界孔へ積星の探索に向かいます。

魔界孔へ落ちた積星は、スピルーツ「ギョンボウ2」に変化しており、一本釣神帝はスピルーツ「ギョンボウ2」を手にします。

そこで一本釣神帝は、聖界一本釣に変化を遂げます。

 

それぞれ無防備聖体に変身を遂げた神帝たちですが、彼らはそれぞれ聖枝(せいし)と言われる枝を手にしていました。

この聖枝(せいし)は、この天使による智道の制圧に大きな役割を持っているのでした。

 

しかし、悪魔側も黙っていません。

それぞれの巨孔に侵入してきた天使を迎撃します。

 

まずは、魔霊孔です。

2体の悪魔 悪SA脳と悪U脳が聖霊牛若を迎え撃ちます。

悪SA脳と悪U脳はぞれぞれ、魔(デビル)テマテックス波、魔(デビル)トーン波を発して、天使を攻撃します。

しかし、この攻撃は聖霊牛若には届きませんでした。

聖戦士軍団に新たなる援軍が到着していたのです。

 

それは愛然かぐやの命の元、聖戦士軍団の救援に来ていたソルジャンキーでした。

ソルジャンキーたちも神帝隊と同様に5隊に分かれて、それぞれの巨孔に突入していたのです。

 

魔霊孔には、霊子シナプソンと霊子ノーハリュウが援軍に来ていたのでした。

魔(デビル)テマテックス波、魔(デビル)トーン波は、霊子シナプソンと霊子ノーハリュウを直撃します。

しかし、ソルジャンキーを包んでいるジェラ珍抗体がソルジャンキーを守り、その威力を分散します。ジェラ珍抗体はその役目を終え、消失します。

この時、ジェラ珍抗体から1つの植物の種が落ちてきたのでした。

 

 

一方、聖遊孔です。

聖遊男ジャックに悪魔が襲いかかります。

魔才虎からのエネルギーを受けた聖遊男ジャックは撃墜され、魔遊孔に落下していきます。

また、孔の底には、鬼技亀が待ち構えており、魔幻相トリックで天使たちを惑わします。

そんな状況下の中で、男ジャックは、故郷にいた頃の幻を見るのでした。

あわや、底に衝突かというところで、同源士吉福が聖遊男ジャックを受け止め、さらに魔幻相トリックからも解き放ちます。

 

さらに追撃してくる魔才虎と鬼技亀ですが、この攻撃を受け止めたのは、やはりソルジャンキーたちでした。

遊子ルネザンスと遊子ガリオレイのジェラ珍抗体が2人悪魔のパワーを分散・吸収。

そしてジェラ珍抗体は消滅します。

 

次に、魔幻孔に挑むのは聖幻ピーターです。

魔幻孔には、魔恵鬼体である愚ライダ鬼、魔タン鬼、ロケッ鬼が潜んでいました。

 

魔恵鬼体は、次魔児と呼ばれる小鬼にコントロールされています。

この次魔児は、無縁ゾーンで天使たちと共に魔怪と戦った快鬼団と同族の鬼たちでした。

快鬼団は、愛然かぐやの元、お守りとして成長しましたが、本来の次魔児としては悪魔側の存在なのでしょう。

 

しかし、この3人の悪魔は、先にクレータに侵入したものと戦闘をすでに開始していました。

悪魔たちと戦っていたのは、ソルジャンキーである幻子ムッフウ、幻子ジャリケン、幻子クーホウの3人でした。

これらのソルジャンキーも悪魔の攻撃をジェラ珍抗体で受け流し、ジェラ珍抗体は消失を始めました。

 

魔豊孔に挑むのは聖豊ピーターです。

魔豊孔に侵入した聖豊ピーターですが、侵入を察知したヘリ魔は、裏を書いて上空に周り、上から攻撃を仕掛けます。

下には、魔G封が待ち構えており、連携をとれた攻撃を見せます。

このヘリ魔と魔G封も魔恵鬼体で本体は次魔児ですね。

そこの救援にきたソルジャンキーは、豊子ランリュウと豊子ムジューゲンでした。

 

ヘリ魔の攻撃をジェラ珍抗体で受け流した豊子ランリュウと豊子ムジューゲンはジェラ珍抗体を消失させます。

が、豊子ムジューゲンは、魔G封からのG圧を受け、バランスが取れずにクレーターの底に落下。さらに魔G封が豊子ムジューゲンを踏み潰そうと狙います。

しかし、ここは豊子ムジューゲンが攻撃を躱し、体制を整え、ジェラ珍抗体を消失させる事ができました。

 

最後に、魔界孔です。

魔界孔の底は魔水で満たされており、ババン族と呼ばれる悪魔たちが聖界一本釣を待ち構えていました。

魔水に飛び込んだ聖界一本釣は、男ジャックと同じように故郷にいた頃の幻を見るのでした。

悪魔との戦闘開始と言うところですが、魔水にはソルジャンキーたちもすでに応援に来ていました。

他の巨孔と同様にジェラ珍抗体を離脱していました。

 

各巨孔でジェラ珍抗体を脱したソルジャンキーですが、これは彼らのパワーアップする準備を意味していました。

 

各孔で天使とお守りと悪魔の激闘が始まります。

 

 

考察:

魔統ゴモランジェロについてです。

第一エリアを任されていた魔魂プタゴラトンは軍師と言う感じで、ワンダーマリアとの距離感もかなり近い印象を持ちました。

第二エリアを任された魔統ゴモランジェロは、魔魂プタゴラトンとはかなりイメージが違います。

どちらかと言えば、脳筋タイプでしょうか。

 

優れたリーダーの資質としては、どんなタイプの部下の能力も引き出す事もあリます。なので、ワンダーマリアも様々なタイプの部下を扱って、その能力を活用していたのだと思いますが、エリアを統率するのは、力だけでなく、知恵も必要とします。

 

果たして、脳筋タイプっぽい魔統ゴモランジェロは適任だったのか?

 

これには2つの目的があった事による魔統ゴモランジェロへの業務アサインだったと考察します。

まずは、智道の厳しい環境です。

智道は気流が激しく、地表には植物も育たない厳しい環境です。

ここを開拓するには、この厳しい環境にビクともしない強靭な肉体が必要に思われます。魔統ゴモランジェロは、これに適していたと想像します。

また2つ目がリバースエンパイアの建設です。

地上物の建設であれば、造魔竜鬼を持ってくる手があると感じますが、地下帝国の建設なので、造魔竜鬼の建築ノウハウが活かせないのかもしれません。

そこで、モグラのような容姿と爪を持つ魔統ゴモランジェロが抜擢されたと感じました。

 

ただ、次動ネブラでは、魔魂プタゴラトンが、部下であるダークヘラを通じて、その配下の造竜魔鬼が建築作業を行いました。

一方、智道では魔統ゴモランジェロが建築作業自体を行った印象もあります。

魔統ゴモランジェロの「地下における建築作業のノウハウ」が唯一無二だったため、部下に業務をアサインできず、プレイングマネージャーとなっていたのかもしれませんね。